心理療法は傷を癒やすとともに、あなたが抜け出したい繰り返しのパターンも治すことができます。
<意識の下に隠し押しやられて来たものを外に表現する時が治療の始まりです>


 脳細胞は、1千億あまり。その90%以上を占める潜在意識脳の中に、
インプットされている強いトラウマ経験が、
味わったその時のままの姿で生きています。


クサイものにはフタをするのが、脳の基本姿勢ですが、
表面意識でフタをしたとしても
深層意識の中では、記憶が生きているのです。


そして、自分では気づくことなく、あるパターンを繰り返します。
潜在意識は想像と現実の区別が、ハッキリわからないという性質を持っています。

 深層意識の記憶はビジュアル記憶として存在しています。
何かのきっかけでトラウマ想起が起きた場合、
ある種の麻酔状態から一気に覚めて浮き上り、
表面意識との混乱状態を招きパニックが起きることもある。

従って記憶の整理をするためには、表面意識と深層意識のコンタクトによる
治療が必要で、トラウマと向き合うことが求められる。
一口にコンタクトと言っても、自我防衛である現実把握拒否や否認といった本能、
すなわち治療抵抗が出るので、専門家の技術が必要です。


フランスの哲学者、デカルト(1596〜 1650)が、
<右脳と左脳は脳幹部にある松果体で出会う>と言いました。
その後も様々な研究で、それは確実なものと実証されてきました。

脳幹は、人間の生命の座で、たとえ腫瘍ができたとしても、
一切メスを入れることはできません。
アンタッチャブル、「 神の領域 」と言われています。
人の生死を握っている部分というわけです。

その領域にある<松果体>は、光の受容器とも呼ばれ、
地磁気や電磁波動などを含めて、環境変化を感受する機能を持っています。

松果体を目覚めさせる
この松果体を、目覚めさせる ( 鍛える )ということは、心の癒し、
また右脳と左脳の記憶整理のためには欠かせないものです。

方法はいろいろありますが、イメージトレーニングやメディテーション
その一つといえます。
それにより、アルファー派という、リラックス状態の脳波を作る事もできます。


セラピーにより期待感が引き出されると、
松果体や下垂体からホルモン分泌が促され免疫力が上がり、
回復しようという方向に変化していきます。(若返り効果もある)

心の癒しに伴って、体のエネルギーがパワーアップします。



 心の安定化のサイクル【 幸福感 】
かすかに芽生えた心の期待感 ―> 運動エネルギーの発生と放出 ―>
骨と筋肉に刺激が伝わり、体の末端まで活動が活発化する―>
副交感神経の働きが高まる ―>
脳から鎮静ホルモンのアセチルコリンなどの分泌が盛んになる ―>
興奮ホルモンのアドレナリンが抑制され、気持ちの良い、心の安定した快感状態になる ―>
生命活動のスピードが加速される

心が不安定になると、体の機能も弱ります。

心身悪化のサイクル 【 不幸感 】
心の傷やストレスによって、神経の働きが鈍くなり、脳内ホルモンの分泌が悪くなる ―>
血行が悪くなり細胞の働きが鈍くなる―>
体 (血流)のガス交換やイオンの状態が狂い、不快症状を覚える ―>
新陳代謝が悪くなる ―> 体の防衛力や内在治癒力(免疫力)の弱体化 ―>
疲労回復力が減退し慢性疲労体質になる ―> 社会的な適応力の弱体化 ―>
孤独感 ―> 無気力

どんな癒しの作業にも、一番大切なのは、
腹式呼吸
による深いリラックス状態です。
ですから、リラックスするとはどういう事かという練習から始めると、
治療の近道になるでしょう。

 イメージトレーニングや、メディテーションの中で、
心をセラピストの声に集中し呼吸を整えていると、
大脳皮質( 理性脳 )の聴覚中心の脳波が脳全体に広がり、
右脳が働く潜在意識( 変性意識 )へと移行して行きます。

その結果 ―>深い リラックス状態、アルファー波 〜 シータ波
移行する過程を可能にします。
その状態から、潜在意識への治療アプローチを、イメージ化していきます。

 リラックス状態をつくるのに、一番基本となることが、
呼吸のコントロールです。

呼気によって不要物を放出し心身を安定させる、というようなイメージも大切です。

 呼吸は、自律神経による無意識の最も重要な生命維持作用です。
同時に、唯一本人の意志によって、働きかけることができるという
特異さを備えています。

つまり、
自分で自分の自律神経コントロールを可能にできるということです。

意識と潜在意識のギャップは現実生活を難しくし、ストレスを生むので、
その二つの脳同士のコンタクトがヒーリングの鍵となります。

 潜在意識脳は、真実同様に造り出された
リアルなイメージと、真実との区別をすることが出来ません。

このイメージと脳の認識状態を、心の癒しに有効に使っていきます。
 トラウマ経験を、右脳でイメージして創った脳体験を通し、
脳全体に統合するために、左脳とコンタクトして言語化させます。

これが、トークセラピーです。

< ピグマリオン効果 >

患者さんに対して好意的に治療状況を想像意識したり、
或いは無意識的に期待を寄せたりすると、
その患者さんの状態が実際に向上し回復に向かうことがある。

このような人の思い入れや期待が、
相手の中に向上反応や意欲増幅効果を産み出すという効果も、
治療の現場では起こり得ます。


意識というものは、クォークとしての質量を持って移動する量子体だという
データがある。

右脳は、どんなものでもイメージし描くことができるでしょう?
あなたが、脳の中で宇宙をイメージした時、あなたの意識は、宇宙に旅をしているのです。

心理療法を進める上にも、これは大切な基本姿勢であるということをお伝えしておきましょう。

 レモンのスライスをイメージすると、実際に唾液がでます。
イメージなしに、唾液を先にたくさん出す事は出来ませんね。
イメージは、心身の変化を可能にするのです。





               
















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