家族の中で起こっている深刻な問題。苦しいですね。

家庭内暴力、ひきこもり、摂食障害、リストカット、生同一性障害、などなど、
全てのそこに関わっている人達が皆、自分を責め、苦しみにあえいでいることでしょう。
【 誰も悪くないのです 】一つだけの原因をつきつめても、問題の解決にはなりません。
たくさんの原因が隠れているものです。

家族だけでは、解決できない時、頑張りすぎないで、家庭の外にも助けてくれる人がいることに、気持ちをむけてみましょう。
家族だけの責任ではないのです。

今の世の中を観ていて、住みやすい世界でしょうか?
言い方をかえれば、このめまぐるしい、スピード加速した世間を何の苦痛もなく、楽しく幸せに生きていける程、私達の精神は鈍感でしょうか?

人間は、とても傷つきやすくて弱い、感情豊かな生き物なのです。
家庭は、癒しのある場所です。
家族の中では、ごまかしが通用しません。

いつも真実がある、命懸けの集まりです。
家族の一人一人が、重要な主人公なのです。

だから、まともにぶつかり合うことにもなります。
外に出れば、いつも強い圧力という風にさらされている、父。
家庭、我、世間、との狭間で、光を保ちたいと踏ん張る、母。
体が変わり、声が変わり、友が変わり、ライバルもたくさん、不安だらけの、息子。
鏡の中の自分を写しては、自信のなさに押しつぶされる、でも輝き羽ばたきたい、娘。
世の中には、へこたれてはいけないみたいな、空気が流れています。
そして、虚栄を張り、緊張感に燃え尽きてしまう。
皆、同じように傷をかかえているのに、虚勢を張ってしまう。


助けて!!! と言えない間に、どんどん疲れてしまいます。
Growing− Pain という言葉を知っていますか?。
痛みのない成長はありません。
ヘビを、平坦なパイプの中へ入れると、その中で動けずに死んでしまうのだそうです。
せめて、家族の中では〔 耳で聞き、言葉で訊き、心で聴き、口で答え、心で応え 〕わかりあって、かばい合って生きられたらいいですね。

耳をすまして、心をひらいて、理解しあってみて、それでも駄目なら、専門家も仲間に入れて、
原因を分析してちゃんと解決してみてください。
いとしい家族は、世の中で一番大切な宝物です。

誰のことも、責めてはいけません。







子供の、ご機嫌をとる必要はありません。
「 わたしは、我が子を愛している。」という確固たる自信を持ってください。
青年期は、まさに、疾風怒濤のような時間なのです。
理想や利己主義が入り混じり、孤独を愛する一方、友情関係の熱望渇望、権威への批判、
抑うつや嫌悪感、むなしさ、怒りというような、混乱と悩みと矛盾だらけの時の経過なのです。
全て理解しようとしても、無理と思っていいのです。




                                            青年期の不安定感
1 精神や身体の成長に伴う不安感からくる、自信喪失、自己損失。
一人の人間としての自由や権利を獲得しながら、自己の責任を身につけるなどの複雑な行動や感情の狭間で、
暗中模索を繰り返し、無意識脳から来る自己パターンとの葛藤に不安定な数年間を送る。
自己中心的で、赤ちゃん返りをしたような要求や非合理な考え方、行動。
2 自分とは何者なのか、という不安感。迷子感。
アイデンティティ、自己への目覚めや気づき。
3 遺伝的な気質や感情、感受性、容赦のないホルモンの変化、全てを自分の中で統合させようとする時の葛藤。
まわりの者との成長の違いや、行動の違いに直面し、ギャップを感じた時の焦り、混乱。
『 自分だけが、こんな思いをしている。』という、過酷な孤独感と不安感。

被害妄想的な感覚。




                            親として心がけたい対応の仕方
A 子供と戦い勝とうとしてはいけません。

非合理で、つじつまの合わないへりくつや反抗には、耳にカバーをして、自己尊重という成長の過程だと捉えてみましょう。
B 親離れ、子離れの時期には、お互いが越えなければいけないハードルをかかえています。

お互いが、それぞれ外側に持っている社会、サークル、学校、友人、クラブ活動などを尊重し、外の世界と自分の考え、価値観
の多様性に目を向け、ある程度の距離を置いてみましょう。
C ながーく、静かーな会話は、口論を招きません。
『 淡々と、ゆっくり言葉を発すること』が大切です。
D 強制的な答えや、行動を命令したり指示するのではなく、子供への問いかけや質問によって、考えさせる余韻をもたせる言葉による
話し合いの方が、プライドを傷つけずに、反抗心もあおりません。
E 頭からお説教しても、右の耳から左の耳へ抜けているだけです。

子供の意見も、じっくり聞いてみれば『 もっともだな 』と思えることがあるものです。意外と成長していることに気づかされたりします。
尊重できるところは、素直に認め、それを伝えてあげましょう。
F 親の意見を並べたいのを少し我慢してみます。
相手の話をずーっと聞いていると、違う考え方、答えが見えてくることがあるものです。

すべての答えは、その人の中にあると言われています。
ただ聞いてあげることは子供の、ギクシャクした気持ちを安定させる助けになります。
G 親の意見を話したい時は、必ず< アイ・メッセージ >、つまり「 私は、○○○だと感じている。」「 私は、○○という方法もあると思う
そして、「
あなたは、それを聞いて、どう感じる?」と、 相手からの、アイ・メッセージを聞いてあげる。

相手のアイ・メッセージを聞いたら、「
そうなの。。●●●と感じているのね」と確認してあげてください。
そんな、言葉のキャッチボールをしてみて下さい。




このアイ・メッセージは、どんな人間関係においても、とても大切なコミュニケーション法です。
「 あなたは、○○○○だから・・・・」という会話の後には、ネガティブな言葉が続いてしまうものです。

愛・メッセージを覚えて、練習してみて下さい。




         
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