DSM-IV-TR による、性同一性障害の診断基準
A.反対の性に対する強く持続的な同一感(他の性であることによって得られると思う
文化的有利性に対する欲求だけではない)。

▼子どもの場合、その障害は以下の4つ(またはそれ以上)によって表れる。
1 反対の性になりたいという欲求、または自分の性が反対であるという主張を繰り返し述べる。
2 男の子の場合、女の子の服を着るのを好む、または女装を真似ることを好む。
女の子の場合、定型的な男性の服装のみを身につけたいと主張する。
3 ごっこあそびで、反対の性の役割をとりたいという気持ちが強く持続すること、または反対の性であるという空想を続ける。
4 反対の性の典型的なゲームや娯楽に加わりたいという強い欲求。
5 反対の性の遊び仲間になるのを強く好む。
▼青年及び成人の場合、次のような症状で現れる。

反対の性になりたいという欲求を口にする、何度も反対の性として通用する、反対の性として生きたい、
または扱われたいという欲求、または反対の性に典型的な気持ちや反応を自分が持っているという確信。
B.自分の性に対する持続的な不快感、またはその性の役割についての不適切感。

▼子どもの場合、障害は以下のどれかの形で現れる。


男の子の場合:
自分のペニスまたは睾丸は気持ち悪い、またはそれがなくなるだろうと主張する、
またはペニスを持っていない方が良かったと主張する、または乱暴で荒々しい遊びを嫌悪し、
男の子に典型的な玩具、ゲーム、活動を拒否する

女の子の場合:
座って排尿するのを拒絶し、または乳房が膨らんだり、または月経が始まって欲しくないと主張する、
または、普通の女性の服装を強く嫌悪する。

▼青年及び成人の場合、障害は以下のような形で現れる。

それは、自分の第一次および第二次性徴から解放されたいという考えにとらわれる。
(例:反対の性らしくなるために、性的な特徴を身体的に変化させるホルモン、手術、または他の方法を要求する)、
または自分が誤った性に生まれたと信じる。
C.その障害は、身体的に半陰陽を伴ったものではない。
D.その障害は、臨床的に著しい苦痛または、社会的、職業的または他の重要な領域における機能の障害を引き起こしている。
▼現在の年齢に基づいてコード番号をつけること:
302.6 小児の性同一性障害
302.85 青年または成人の性同一性障害
▼該当すれば特定せよ(性的に成熟した者に対して)
  男性に性的魅力を感じる
  女性に性的魅力を感じる
  両性ともに性的魅力を感じる
  両性ともに性的魅力を感じない
302.6 特定不能の性同一性障害
このカテゴリーは、特定の性同一性障害として分類できない性同一性の障害にコード番号をつけるために入れられている。
その例を挙げると、↓
1 半陰陽状態(例:アンドロゲン不応症候群または先天性副腎過形成)に、性別に関する不快感を伴っているもの。
2 一過性のストレスに関連した服装倒錯行動。
3 去勢や陰茎切除の考えに持続的にとらわれていて、反対の性の特徴を獲得したい欲求は伴っていないもの。
302.9:特定不能の性障害
このカテゴリーは、どの特定の性障害の基準も満たさず、性機能不全でも性嗜好異常でもない性的障害にコード番号をつけるために
入れられている。その例を挙げると、↓
1 自己設定した男らしさまたは女らしさの基準に関連した性的行為、またはそれ以外の特徴に関する強い不全感。
2 自分にとっては利用する物としてしか体験されない愛人を,次々持ち、性的関係を繰り返すやり方に対する苦痛をもつ。
3 自分の性的指向に対する持続的で著しい苦痛。

 専門の医師が、力になってくれます。

心と体を深く理解してくれる、素晴らしい医師がいます。


まず、カウンセリングを受けながら、いっしょに解決していきましょう。




      

            










inserted by FC2 system