高次脳機能障害 リハビリテーション プログラム
高次脳機能障害とは 脳の3つの機能のうち高次脳機能が脳疾患及び脳外傷等により損傷された状態 <3つの機能> @運動動機能(手足を動かす等) A知覚機能(音やにおい・手触り等) B高次脳機能(記憶・認知・感情・言語) |
「見えない障害」言われているのが高次脳障害の特徴です。 手足の麻痺等と異なり、一見、障害がなく日常生活を行う機能や会話が保たれているのに、 職場・家庭などの生活の中で適応障害が出現し、本人も周囲もその障害を理解・受容できないことが多いのです。 また、見た目にわからなくても、本人も家族もその障害に非常に困っている場合もあるのです。 「高次脳機能」とは、★言語を理解する ★行動する ★物体などの存在を認識する・記憶を保持する |
高次脳機能障害の原因 (1)脳血管疾患によるもの (2)脳外傷(頭部外傷)によるもの (3)その他 |
高次脳機能障害の症状 易疲労性(いひろうせい)=精神的に疲れやすい 注意障害=集中力がない 半側空間無視=体の半分から左右どちらかの空間について気付かなくなる 失語=言葉を理解・表現できない 記憶障害=新しく何かを覚えられない 失行=ある状況の下で正しい行動がとれない 脱抑制=抑制がきかない 意欲、発動性の低下=物事を自ら始められない 判断力の低下=自分で何かを判断できない 遂行機能障害=物事を計画して実行することができない 病識の欠如=自身の病気への認識がない 注※全ての高次脳障害者が同じであるとは限らない。 |
外部から見た場合でも分かりにくい、当人の自覚症状も薄いことが多い為、隠れた障害と言われている。 高次脳機能障害は大きく分け |
高次脳機能障害は、近年の救命救急医療の進歩にも関係のある障害と言われる。 死からの生還をした人々の性格が変わってしまうなどのケースもあります。 傾向として、感情の起伏が激しく、少し前の継続記憶が弱く、覚えていないなど。 動作がぎこちなく習慣だったことも、上手に処理をする事ができない。 高次脳機能障害は、外見からは分かりにくく、公的な援助や対策も極めて不完全なのが現状である。 当本人とその家族への不安、負担や将来の社会復帰への思いは、重圧としか言いようのない大きな苦しみをもたらしている。 このように、高次機能障害は、肢体不自由者などと異なり、認識困難かつ、 対応の難しいもので、医療現場でも診断されにくい。 本人だけではなく、家族や、医療現場または福祉関係者にとっても、「怠け者になった」「人が変わったようだ」などの 誤解を受けることが多いという現状を把握しなければいけない。 身体障害者手帳や知的障害者療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の取得を受けにくい現実もあると言われます。 (「高次脳機能障害支援モデル事業報告書」(国立身体障害者リハビリテーションセンター発行)より引用します) |
行政的に、この一群が示す認知障害を「高次脳機能障害」と呼び、この障害を有する者を「高次脳機能障害者」と呼ぶことが適当である。 その診断基準を以下に提案する。 診断基準 T.主要症状等 1.脳の器質的病変の原因となる事故による受傷や疾病の発症の事実が確認されている。2.現在、日常生活または社会生活に制約があり、その主たる原因が記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などの認知障害である。 U.検査所見 MRI、CT、脳波などにより認知障害の原因と考えられる脳の器質的病変の存在が確認されているか、あるいは診断書により脳の器質的病変が存在したと確認できる。 V.除外事項 1.脳の器質的病変に基づく認知障害のうち、身体障害として認定可能である症状を有するが上記主要症状(T-2)を欠く者は除外する。(失語症を指している。) 2.診断にあたり、受傷または発症以前から有する症状と検査所見は除外する。 3.先天性疾患、周産期における脳損傷、発達障害、進行性疾患を原因とする者は除外する。 W.診断 1.T〜Vをすべて満たした場合は高次脳機能障害と診断する。 |
Global Therapy では、精神的負担の少ないイメージ療法や特徴のある心理療法リハビリテーション・プログラムを実施しています。 お問い合わせ、ご希望は下のメールフォームからお寄せ下さい。 ご家族との、話し合いを行い、症状が出る以前の生活を大切にしたプログラムを、ご本人と組立てて 始めて行きます。 |
Global Therapy Program |
|||