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自分の体を繰り返し傷つける行為。
付随した症状は、神経症、境界性人格障害、摂食障害、薬物依存、性的逸脱、うつ病、パニックアタック、ひきこもり、などがある。
手首、腕、足、顔や腹部などを傷つけるが、凄惨な程度に及ぶものもある。

 自殺にいたる症例は少ないと言われるが、油断は危険である。
孤独感、自分についての無意味感から助けて欲しいという、外へ向けての心の叫び=メッセージを発信しているもので、
クライシス*コールと解釈できる。
あるケースでは、重症の解離性同一性障害症状を持ち、現実把握を失ってしまっている状態である時もあるので、注意を心がけたい。

<心理の根底にある願望>
1 現実逃避としての手段→トラウマや絶望感から来る痛みから逃げるため。
2 精神的な未熟さ、弱さの否定・カモフラージュ→人間関係の中で生じる不安・不満による心身の苦痛を否認し、
肉体を傷つけることで、自分が強い者かの如く自己暗示にかける。
3 自己の存在感を増幅させる→トラウマによる症状や解離症状、『生きている』感覚の喪失。
それによる自己確認。現実性をとりもどす。
4 自己の認識が間違っている事への修復→自分象が現実とあまりにも格差がありすぎて、無意味感におそわれる。
自己嫌悪。自分を無くしてしまいたい、的な思考回路。
5 復讐・攻撃の表現→自分を侮辱した人たち、裏切ったり傷つけた人達に、自分の恨みをぶつけたいと欲求している。
自分をひどい目に合わせた人達に、自分の苦しみを突きつける表現手段。
相手を呼び寄せて、罪悪感や謝罪、の念を要求するような、復讐心。
6 感情の調整機能→傷ついた自分を見ることで、混乱した状態を転化する。
カタルシス・感情の浄化。
快楽感、陶酔感を持って修了する。屈折した満足行為。
7  救済の伝達・苦痛の伝達行為(クライシス・コール)→『自分はもうだめ、耐えられない』という訴えを周囲に知らしめる。
『どうか、この状況から私を救い出して!』という切実な願望。


トラウマの原因は、虐待、いじめ、レイプ、愛する存在との死別や別れ、戦争、犯罪被害、災害、災害救助、事故、大手術、
機能不全家庭、離職、停年退職、引越しなど様々ですが、これらのトラウマサバイバー(心的な外傷をもった人)は、
原因となった事を深く記憶に留めたまま、その傷とも向き合う事ができず、そして逃げる事も出来ないという、
地獄の苦しみの中で生きる事になります。

 脳はフラッシュバックが起きると、事件が起きた時と全く同じ量の脳内神経伝達物質を出して、危険察知信号を発信して、
その人に知らせようとします。

それが、人間の原始的な生存能力・自己防衛のひとつなのです。
右脳側頭葉が活発化して、言語化出来ない潜在意識から危険信号が発信される。
表面意識は記憶整理を試み、その結果、混乱した左脳前頭葉の機能低下を招き、心身のパニックを起こすのです。

 マイナスイメージの経験は、後頭部により強くビジュアル化されて記憶されるといわれる。
後頭部は、安静の脳波であるアルファー波の出る場所でもある。

従ってビジュアル化されたトラウマ想起によっても、心の安静化を阻まれてしまうという、二重三重の苦しみが現れるのです。

 しかしその後の経験によって、安心感、満足感、期待感、快感 などの程度が高くなって来ると、
神経終末に抑制性シナプスを形成する三叉神経脊髄路、脊髄膠様質のエンケファリンニューロン( 神経 )から
エンケファリン( 伝達物質 )放出量が増加します。

この活性化された2つのエンケファリンニューロンが抑制作用を発揮し、
三叉神経感覚神経繊維から三叉神経性感覚中継ニューロンへの信号伝達、また体肢の感覚神経繊維から
一層中核中継ニューロンへの信号伝達を抑制し( 生来の調整メカニズム感覚へ近づける )ます。

 心に芽生えた、安心感、期待感が具体的なものではないとしても、そのプラスの波動は、確実に体の免疫力を高め、
心身で生じた不快な感覚に対する信号は、大脳皮質へ伝達されにくくなるのです。

PTSDからの回復には、なくてはならない、生体作用の一つであると言えるでしょう。

 潜在意識の中に抑圧された、トラウマ体験からの癒しや回復には、その後の経験やTherapyの中で、
五感からの刺激が脳幹に伝えられる事で、脳内の生体化学変化を自ら導き出すという事が、治療のゴールへ近づく一番着実な方法です。


その為には、その人が自らそれに気づいて臨むという気力が、何よりも必要なのです。

 あなたが、心に深い傷を負っていて、少しでもトラウマと共に心地良く生きて行く為には、インナーチャイルドの癒し>が不可欠です。

なぜなら、あなたが今現在持っている苦しみの裏側には「愛し愛されたい」という願いが
誰にも見つからないように隠れているからです。
無意識の中の、傷ついたままのあなた(インナーチャイルド)と、今のあなたが慰め合い、話し合い、納得し合う場所が必要なのです。

 このヒーリングは、かなり細かい分析と準備を必要としますし、強力なTherapyとも言えますので、
一人ではなくセラピストと手を取り合って進めて行く事が、癒しの実りにつながります。

無理をしないで、少しずつ、少しずつ、自己治癒力を信じて癒されてください

  

          
      


















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