心の傷によって、心身にダメージを与え、鉛のような体をかかえ、生きていく気力も失せてしまう時があります。
そんな時は、心を救急車で運び、入院させてあげないといけません。
誰だって、交通事故にあって大けがをしたら、すぐに入院するでしょう?
人は、体から出る血を見る事が出来ても、心が流している血を見る目を持っていないのです。悲しいですね。

最近は、心の病気がマスコミでも盛んに取り上げられるようになりました。
「私は、うつです」と言いやすくなりました。
『どうも気分が重いなぁ』 と感じたら、「私はうつです。」と宣言してしまってもいいのです。

戦争で、最愛の子供を亡くした母たちは、我が子の戦死通知を受け取っても、人前では泣けなかった。
その夜、風呂に入り、体を流す水の音と共に、一人声を殺して泣いたのです。

日本は、悲しみを悲しむことが、罪とされていた時代が長過ぎました。
DNAの中にまで、その情報がしみ込んでいるかのような、戦国時代とあまり変わっていない日本の心。

日本は島国。せまくて、ゴミゴミしているけれど、美しい島国。素晴らしい国です。
ちいさい国なんだから、変わろうと思えば、かならず変えられるんです。
もっと弱い自分を認めてあげましょう。

悲しいとき、苦しいとき、つらいとき、「たすけて−!!」と誰かに叫べますか?

泣いたっていいさ、ズタズタになったっていい、くさったっていい、それでこそ人間なのですよ。
誰かと誰かが、弱みを見せ合って、慰め合って、「もう一度やってみるか〜...」それでいいじゃなですか。
人間は、失敗を許されないロボットじゃないんだから・・・・。

「あーもうダメダ・・・・」と思ったら、今迄の自分にごほうびをあげるつもりで、安定剤を処方してもらって
服用したらいいじゃないですか。
傷を負った心の傷口をあけたまま頑張ったって( 頑を張る )誰が褒めてくれるんですか?

誰にも相談できなかったら、カウンセラーの先生をつかまえて、グチグチグチグチと思いっきり
愚痴をたれればいいんです。
自分を大事にしないで、いったい誰が大切にしてくれるというのでしょう?

カウンセリングは自分を大切にして生きている、前向きな人だけが受けられる、参加能動型の
コミュニケーション・スキル=Therapyなのです。

日本人は、カウンセリングとか精神科という言葉を聞くと、 「 えーー!! どうしたのー?? だいじょうぶー?」
みたいな感覚を持つ、おかしな人を見るでしょう?
古い古い、そういう人の脳は、戦国時代のまんま、ここまで来てしまったかのようです。

心の傷の重傷度によっては、合併症を併発し、命のはぐくみすらおぼつかなくなってくる。
まわりの目なんか気にしちゃダメなのです。

つらいときは、じっと目を閉じて、自分の中の自己に聞いてあげてください。
『今、ちょっとくたびれちゃったよね?』って。

人間は、誰でも大なり小なり、うつ病を持って生きています。
え?なんでかって? 「それが人間だから」 です。
心は、鉄の固まりじゃないってことです。

時代がどんどん目まぐるしく移り変わって、古い者は捨てられて、のろい者は置いてきぼり、
へぼいやつは無視されて、へまをする奴はちょん切られる??。
こんな社会からの虐待を受けて、「うつ病になるな」、とは誰か言ったのでしょうか?

定年退職や失業だって、トラウマ経験(傷つき体験)なのです。
「今迄こんなに頑張って来たのに。こんな末路になろうとは。これから、どうやって生きて行けばいいんだ。」
一挙に野放し、自由時間状態になった人間の脳は混乱し、その状態を理解できずに、脳細胞が『もう働く必要がないんだ』
と判断し、機能消滅の方向へと働いてしまうのです。

その反対の過労も、過剰労働も、脳のフィードバック系を破壊して、脳の感覚マヒから、過労死を招きます。

薬でも、行動療法でも、認治療法でも、なんでもいいから利用して、癒されて欲しいのです。
SOS !を、もっと真剣に、叫んでいいんです。
SOS !!、もっと真剣に、泣きなさい。
もっと真剣に、怒りなさい。




           「ベックのうつ病調査表」 で判定の参考にしてみましょう

                        《ベックのうつ病調査表 (BDI テスト)》
ベックのうつ病調査表 (BDI テスト) をもとに、現在の抑うつ度をチェックすることが出来ます。
カウンセリングや治療が必要なうつ状態なのか、目安の基準を質問として判定します。

この BDI テストは、初めて認知行動療法理論を始めた、
アメリカのペンシルバニア大学の精神科医アーロン T ベック博士によって考案されたものです。

抑うつ状態の程度を客観的に測れる自己評価表です。
気になる時に、 BDI テストを行うことによって、あなたの感じ方、気分の傾向を数値として測定します。
自分自身を客観的に感じ、予測する、うつ病判定の一つとして利用して下さい。

各項目をさらっと読み、あなたの気分に一番近い答えを選んで下さい。
A-→0点 B-→1点 C-→2点 D-→3点 という数値になります。

判断に迷う設問の場合、感覚的に一番近いものを選びましょう。



   ベックのうつ病調査表    <BDIテスト>

1 A 憂うつではない
B 憂うつである
C いつも憂うつから逃れることができない
D 耐えがたいほど、憂うつで不幸である
2 A 将来について悲観してはいない
B 将来について悲観している
C 将来に希望がない
D 将来に何の希望もなく、良くなる可能性もない
3 A それほど失敗するようには感じない
B 普通より、よく失敗するように思う
C 過去のことをふりかえれば、失敗のことばかり思い出す
D 人間として全く失敗だと思う
4 A 以前と同じように満足している
B 以前のようにものごとが楽しめなくなった
C もう本当の意味で満足することなどできない
D 何もかもうんざりする
5 A 罪の意識など感じない
B ときどき罪の意識を感じる
C ほとんどいつも罪の意識を感じる
D いつも罪の意識を感じる
6 A 罰を受けるとは思わない
B 罰を受けるかもしれない
C 罰を受けると思う
D 今、罰を受けていると思う
7 A 自分自身に失望してはいない
B 自分自身に失望している
C 自分自身にうんざりする
D 自分自身を憎む
8 A 他の人より自分が劣っているとは思わない
B 自分の欠点やあやまちに対し批判的である
C 自分の失敗に対していつも自らを責める
D 何か悪いことが起こると、自分のせいだと自らを責める
9 A 自殺しようと全く思わない
B 死にたいと思うことはあるが、自殺を実行しようとは思わない
C 自殺したいと思う
D チャンスがあれば自殺するつもりでいる
10 A いつも以上に泣くことはない
B 以前よりも泣く
C いつも泣いてばかりいる
D 以前は泣くことができたが、今はそうしたくても泣くこともできない
11 A イライラしていない
B いつもより少しイライラしている
C しょっちゅうイライラしている
D 現在はたえずイライラしている
12 A 他の人に対する関心を失っていない
B 以前より他の人に対する関心がなくなった
C 他の人に対する関心をほとんど失った
D 他の人に対する関心を全く失った
13 A いつもと同じように決断することができる
B 以前より決断をのばす
C 以前より決断がはるかに難しい
D もはや全く決断することができない
14 A 以前より醜いとは思わない
B 老けて見えるのではないか、魅力がないのではないかと心配である
C もう自分には魅力がなくなったように感じる
D 自分は醜いにちがいないと思う
15 A いつもどおりに働ける
B 何かをやり始めるのにいつもより努力が必要である
C 何をやるのにも大変な努力がいる
D 何をすることもできない
16 A いつもどおりよく眠れる
B いつもよりも眠れない
C いつもより1-2時間早く目が覚め、再び寝つくことが難しい
D いつもより数時間も早く目が覚め、再び寝つくことができない
17 A いつもより疲れた感じはしない
B 以前より疲れやすい
C ほとんど何をやるのにも疲れる
D 疲れて何もできない
18 A いつもどおり食欲はある
B いつもより食欲がない
C ほとんど食欲がない
D 全く食欲がない
19 A 最近はそれほどやせたということはない
B 最近2s以上やせた
C 最近4s以上やせた
D 最近6s以上やせた
20 A 自分の健康のことをいつも以上に心配することはない
B どこかが痛いとか、胃が悪いとか、便秘など自分の身体の調子を気遣う
C 自分の身体の具合のことばかり心配し、他のことがあまり考えられない
D 自分の身体の具合のことばかり心配し、他のことを全く考えられない
21 A 性欲はいつもとかわりない
B 以前と比べて性欲がない
C 性欲がほとんどない
D 性欲が全くない



A --→ 0点 B --→ 1点 C--→ 2点 D--→ 3点 と点数を合計し計算して数値を出して下さい


 判定結果 参考点数
点数 うつ状態のレベル
0 〜 10 この程度の落ち込みは正常範囲です。
ただの憂うつな状態です

気分転換をしたり、
信頼できる友人と時間を共にすると良いでしょう。
11 〜 16 ノイローゼ気味です。軽いうつ状態です。
悩みごとがある場合、信頼できる友人に相談するか、
精神科の先生に相談しても良いでしょう。
17 〜 20 臨床的な意味でのうつ状態との境界です。
専門家の治療が必要です。
21 〜 30 中程度のうつ状態です。
専門家の治療が必要です。
31 〜 40 重いうつ状態です。
専門家の治療が必要です。
40 以上 極度のうつ状態です。
専門家の治療が必要です。
17点以上
点数が高くても、悲観的にならずに自分の心に聞いてみてください。
このテストはあくまで診察の参考であり、あなたに問いかけている内容なのです。
気になる点があれば、どうぞ心療内科など、専門の医療機関へ行ってください。
診断は、精神科の先生が行います。


合計の点数によって分類された結果だけではなく、
9 番目の項目も注意してください。
"自殺したいと思う" または "チャンスがあれば自殺するつもりである"
にチェックをつけた方は、自殺を真剣に考えている危険性がありますから、
精神科医もしくはカウンセラーの診察を受けることをお勧めします。


 つらい時は、お薬を飲んだ方がよいですよ   気の合う、カウンセラーと出遭ってください。

  傷ついた子供時代は、脳内快楽ホルモン・レベルのとても低い状態を作り出します。
  従って、人生の喜び、感情の盛り上がり、人間的感激などを感じられにくい、麻酔がかかったような感覚があります。



子供の頃の傷つき体験や、解決していない感情・不安は、環境の変化が生じる場面でも、急浮上することがあります。
  結婚、妊娠、不妊治療、出産、育児、移住、別離、離婚、病気、退職、解雇など、さまざまな人生の転機に、不安感が強くなったり、
  心の不安定状態に悩むこともあります。

  
それは、心に傷を負った子供時代に重なるストレス状態で、潜在意識のフラッシュバックとも言えることで、
  多くの人が体験します。

 
  
そんな時は、一人で我慢せずに、専門家にその状態を話してみるとよいです。
  
原因を分析したり、セラピーを取り入れていくことで、いろいろな気づきを通して、新しい感じ方を育てていくことができます。

  
マタニティブルーや育児ブルーも、とても辛い症状です。
  
しかたないとあきらめずに、良い状態を導くためにも、少しへこたれて、誰かに甘えてみるのも良いことです。


    
緊張した心が、不安感を増長させてしまうので、自律神経を不調にしたり、体調不良になることもあります。
    自分の世話をする時間が必要です。


    
自律神経訓練法サウンド・セラピーなど、少しずつ、リラックスする方法を取り入れてみても良いでしょう。


  頑張ってしまう人は、自分のがんばっている姿を忘れてしまい、もっと頑張らなければという心の奥(潜在意識パターン)からの
  指示に従ってしまいます。


  
自分を認めるためのワークなど、機会があれば受けてみるのもよいでしょう。
  自分を大切にすることで、心が安心し、緊張が取れるのです。



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